leo-dental-c’s diary

いつまでも美しい白い歯で笑える、しあわせ。 レオ歯科クリニックは、新潟市西区・坂井東地区のみなさまの、 笑顔と健康をお守りしたいと願っています。

平尾さんの言葉

 こんにちは。

院長の田澤です。

 

 先週末から雪が降り始めて急に寒くなり、冬らしくなってきました。また忘年会シーズン中でもあるので、体調崩しやすい時期ではないでしょうか。そういう私も先週は忘年会が続いて体調管理に悪戦苦闘しています。

 

 さて、先日TVでiPS細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥先生とミスターラグビーの故平尾誠二さんの最後の1年を描いたドラマが放映されました。私は原作を既に読んでいましたが、平尾さん役の本木雅弘さんの好演(よく似ていました!)もあって、とても感動しました。お二人は2010年に雑誌の対談で知り合ってから2016年に平尾さんが癌で亡くなるまで6年間のお付き合いでしたが、最後の1年は山中先生が治療法について全力でサポートし、平尾さんは一切弱音を吐かず山中先生を信じきって闘病していました。二人は深い男の友情で結ばれていたようです。

 平尾誠二さんは、中学時代にラグビーをはじめ、伏見工業高校で全国高等学校選手権大会で優勝し(ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルに)、同志社大学で大学選手権3連覇、社会人となってからも神戸製鋼で日本選手権7連覇を達成しました。全て主将としてチームを優勝に導いています。また、日本代表でも主将としてスコットランドに勝利し(当時は歴史的快挙)、引退後は日本代表監督を務めました。リーダーとして結果を出し続けてきた平尾さんの残してくれた言葉は、多くの著書に記されてあります。

 山中先生は平尾さんから色々なことを教えたもらったそうですが、最も心に残っているのが、平尾さんをしのぶ「感謝の集い」の弔辞で述べた「人を叱る時の4つの心得」だそうです。

・プレーは叱っても人格は責めない

・他人と比較しない

・長時間叱らない

・あとで必ずフォローする

平尾さんのようなリーダーと一緒にプレーができて、一緒に働けた仲間は本当に幸せだったでしょう。

 私も平尾さんの本から、沢山勉強させていただいています。

その中でも「根性」についての話はとても参考になりました。

私がラグビー部のキャプテンだった時に、体力がなく練習についてこれない部員がいて他の部員から「あいつは根性がない」と言われ私もそう思っていました。しかし、ある時「もしかすると彼は元々自分達より体力がない中必死に頑張っているかもしれない。むしろ自分達以上に頑張っているかもしれない。根性あるんじゃないか」と考えたことがありました。

そんな時に、読んだ平尾さんの本の中で「根性」について触れている文章がありました。

「わたしは強化の現場で、「根性」という言葉は用いない。しかし、スポーツに根性が必要ないかといえば、やはり必要な要素でもある。ただし、耐えるための根性ではない。明確な目的があり、その目的に至るために必要なことすべてをやったうえで、最後に発生する気迫と自信、そして男の美学を少し含んだ意味での根性である。実力も胆力もあり、いざというときには捨て身になって力を発揮してくれる。そういう人物を、「根性のある奴」だと、人は認めるのだ。」

 つまり「根性」とは、やるべきことをすべてやって行き着いた精神力のもとで発揮される最後の気力の一絞りであるスピリットのことなのでしょう。

 

今年も残すところあと11日となりました。

年の瀬で何かと忙しいと思いますが、やれることをしっかりやりきって根性出して乗り切り、そして良い年を迎えましょう!

 

                          < 院長 >