leo-dental-c’s diary

いつまでも美しい白い歯で笑える、しあわせ。 レオ歯科クリニックは、新潟市西区・坂井東地区のみなさまの、 笑顔と健康をお守りしたいと願っています。

舌がんについて

皆さん、こんにちは。

院長の田澤です。

つい最近、芸能人の堀ちえみさんが「舌がん」を公表されました。

その影響か多くの患者さんにお口の中(口腔)のがんについて聞かれることが多くなりました。

 

  「舌がん」は、お口の中にできるがんの約半数を占めます。

好発部位は舌の辺縁の後方で、舌の上や先端にはほとんど発生しません。50代〜60代に多いそうです。

見た目は下の写真のように様々なので判別が難しい場合があります。

口内炎だと思っても、なかなか改善が見られないときは注意が必要です。    

 

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 堀ちえみさんの「舌がん」は、頚部リンパ節転移もあり、手術は舌だけでなくとリンパ節も切除するそうです。

 私は大学病院に勤務していた時、舌を切除した患者さんの食べるリハビリも行っていました。 舌を大きく切除した患者さんは、「食べる」「飲み込む」ことが出来ず、お口の中にたまった唾液でさえうまく飲み込むことが出来ません。すると、誤嚥してしまい肺炎を起こすことがあります。そこで、リハビリが始まります。まずはストローやスポイトで水1滴の飲み込みから練習します。それが出来ると今度はゼリーを食べる練習をして、少しずつ食事の形態を上げていきます。また、頚部のリンパ節の切除で首の筋肉やその周囲の神経も一緒に失われた場合は、首の動きが悪くなり、肩や腕が挙がりにくくなります。その時は、食べる訓練と並行して肩や腕の訓練も行います。最終的には、家族と同じものまで食べられるように回復する方もいれば、お粥やゼリーまでの場合もありゴールは人によって異なります。  

 当院の患者さんでも、お口の中にがんが見つかり大学病院へ紹介した方は少なくありません。 患者さん自身が見つける場合もあれば、全く気付かない場合もあります。 がんは早期発見が重要です。

 人間ドックと同じように、歯科の定期健診もしっかり受けましょう!                               <院長>